photo exhibition 「忘れっぽい天使」


2004.09.04(sat)-09.12(sun)
12:00-20:00 * 09.07(tue)close *
peace mother


わたしのまわりをにぎやかに飛び回る「忘れっぽい天使たち」にこの展示を捧げます。



たとえば。
彼や彼女を
天使という名で呼ぶとしましょう。

天使たちは
わたしの目の前に突然あらわれて
そして教えてくれる。
とりとめのない会話にも、やさしさがあふれていることを。
天使たちは
わたしのまわりを自由にとびまわり
そして気づかせてくれる。
夕暮れの空気の色や夜の空気のにおいが、こんなにも素敵なことを。
天使たちは
わたしの手を引いて
そして連れて行ってくれる。
見慣れた街の見たことのない世界、その美しさを見せるために。
天使たちは
わたしの目の前から突然姿をけして
そして感じさせてくれる。
あなたたちが、いつも、いつも、ここにいることを。

たしかにそこにいるのに、つかみどころがなくて、
夢みたいにはかない。
でも、その温度も湿度も感覚も、胸が痛いほどリアル。

天使たちは忘れっぽいから
笑ったことも、魔法の夜も、歩いた海辺の道も、あの日聴いてた音楽も
もう憶えていないかもしれない。

そんな無邪気で自由で、勇敢な天使たち。

忘れっぽい天使たちと
奇跡みたいな毎日を、歩いてゆこう。

 


「忘れてしまうかもしれない、でも、確かにそこにいた天使たち」  

天使たちは
確かにここにいたのに
もう姿はみえなくて


ほんとうに彼や彼女がここへやってきたのか
それさえ不確かで

驚くべきことに会えなかった天使の存在までも
息が詰まるくらい感じて


そしてそれも忘れてしまう。


わたしがただ、
ただひとつ言いたかったことはどうしたって
そこに光を見てしまうということ


「闇が深く、濃いほどかすかな光や気配に気づかずにはいられない」


単純にそれだけのことでそれは特別でも奇跡でもなく


ただ当たり前のように
どこにでもあるもので


だた当たり前のように
飛び回る天使だということ

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